Epstein

Epstein〔英語〕エプスタイン,エプシュタイン

アシュケナジム系ユダヤ人の使用するサーネームのひとつ

由来

ドイツ西部ヘッセン州にある地名エプスタイン(Eppstein)に由来する地名姓。古代ガリア語で川を意味するapaと、石(stone)を意味するドイツ語-steinの複合形。

アシュケナージム

アシュケナージム(Ashkenazim [ˌaʃkəˈnazim], אשכנזים)は、ユダヤ系のディアスポラのうちドイツ語圏や東欧諸国などに定住した人々、およびその子孫を指す。イディッシュ語(Yiddish)を使用する。しかし現在では、ドイツ系ユダヤ人を総称する言葉となっている。

セファルディム(Sephardim, ספרדים)と共に今日のユダヤ社会の二大勢力であり、イスラエルで首席ラビが2つあることにも影響を与えている。

アシュケナージムは高い知能を有する傾向にあり、イスラエルでのエリート層を多くを占めており、またノーベル賞受賞者の20%以上を占める。

著名人

芸能

ブライアン・サミュエル・エプスタイン(Brian Samuel Epstein)

ザ・ビートルズのマネージャー。父方はリトアニアからイギリスに移住したリトアニア系ユダヤ人。祖父のアイザックは息子のハリーと共にリヴァプールのウォルトン・ロードで家具店を営んでいた。ポール・マッカートニーの一家は、この店でピアノを購入したという。のちアイザックの孫であるブライアンは父の家具店のレコード売り場を担当し、後に父親が電気製品の分野に進出した「NEMS」と名付けられた店のレコード部門の責任者となる。そして1962年1月、ビートルズと5年間のマネジメント契約を行い、現在でも特徴的とされるスーツにネクタイを着用するスタイルを提案したという。1967年8月27日にアスピリンの過剰摂取により急死。ビートルズのマネジメントは自らが設立したアップル・コアが行うこととなり、バンドは解散を進むこととなる。

ジャン・エプシュタイン(Jean Epstein)

フランスの映画監督。ジャン・エプステイン、エプスタンとも。フランス人の父、ポーランド人の母の間に、ポーランド・ワルシャワで生まれた。フランスの大手映画製作会社パテ社と契約して映画監督となった。

フィリップ・G・エプスタイン(Philip G. Epstein)

アメリカ合衆国の脚本家。双子の兄弟ジュリアスとともに手掛けた「カサブランカ」。息子は小説家レスリー・エプスタイン(Leslie Epstein)。孫に米メジャーリーグのシカゴ・カブスの副社長、ボストン・レッドソックスGMを歴任するセオ・エプスタイン(Theo Epstein)がいる。

ジュリアス・J・エプスタイン(Julius J. Epstein)

アメリカ合衆国の脚本家。双子の兄弟であるフィリップ・エプスタインとともに、数々の翻案や脚本を生み出してきた。代表作は「カサブランカ」。孫娘のアニヤ・エプスタイン(Anya Epstein)も脚本家。

医学

ヴィルヘルム・エープシュタイン(Wilhelm Ebstein)

ドイツの医師、ゲッティンゲン大学教授。エプシュタイン奇形(Ebstein’s anomaly, エプシュタイン病)は第一報告者である彼の名にちなむ。
またPieterKlaases Pelと共に発見者となったペル・エプスタイン熱(Pel-Ebstein fever)にも名を残す。

マイケル・A・エプスタイン(Michael Anthony Epstein)

アメリカの医師、ブリストル大学名誉教授。ヘルペスウィルスの一種である「エプスタイン・バール・ウイルス(Epstein-Barr virus, EBウイルス)」の病名は、エプスタインとロンドン大学出身の1966年のPh.D.イボンヌ・バール(Yvonne Barr)の名にちなむ。
※現在の学名は「ヒトヘルペスウイルス4型」

実業家

ジェフリー・エプスタイン(Jeffrey Epstein)

アメリカ合衆国の実業家。ヘッジファンドの経営で財を成し富豪となった。児童買春の罪で有罪判決を受け、ニューヨーク州の拘置所内で首をつって自殺した。交友関係にイギリス王室のアンドルー王子など著名人が多数存在する。

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