もじった名前

何かをもじってつけた名前というものがある。

有名なのがミステリー作家「江戸川乱歩」で、本名:平井太郎氏は、作家活動をする際のペンネームをアメリカ合衆国の小説家で詩人のエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)から着想を得て使用した。※最近だと、マンガ・アニメ映画の「名探偵コナン」の主人公江戸川コナンの名前は、この江戸川乱歩とシャーロック・ホームズシリーズの著者アーサー・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle)から取られている。

このように有名人の名前や、あるいは地名などをもとにペンネームを作って活動する人物は多い。以下では、有名な例を紹介する。

※カテゴリーは便宜のためのもので、多岐にわたり活躍された人物も多い。

 

作家

江戸川 乱歩(えどがわらんぽ)

アメリカ合衆国の小説家で詩人のエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の音を漢字に当てはめたもの。なお初期に「江戸川藍峯(えどがわ らんぽう)」とした作品もある。また1960年公開の映画映画『まぼろし探偵 地底人襲来』には、乱歩のパロディである作家「江戸山散歩」が登場する。

二葉亭 四迷(ふたばてい しめい)

本名は長谷川 辰之助(はせがわ たつのすけ)。ペンネームは、処女作『浮雲』を坪内逍遥の本名である「坪内雄蔵」として発表してしまったことに対しての卑下から、自身で「くたばって仕舞(しめ)え」と罵ったことによる。なお、別の説では実父が、辰之助の文学志望を罵って言った「くたばってしめい」から取ったものともいう。

正岡 子規(まさおか しき)

本名は正岡処之助(まさおか ところのすけ)、のちに升(のぼる)。”子規”とはホトトギスの異称で、結核を病み喀血した自分自身を、血を吐くまで鳴くといわれるホトトギスに喩えたもの。なお子規は日本に野球が導入された最初のころの熱心な選手でもあり、自身の幼名である「升(のぼる)」にちなんで、「野球(のぼーる)」という雅号を用いたこともある

三島 由紀夫(みしま ゆきお)

本名は平岡公威(ひらおか きみたけ)。なお祖母・平岡夏子は幕臣・玄蕃頭・永井尚志の孫。由来について次のように書いている。「学生として本名ではまづいといふ先生の意見で、ペンネームを作ることになつた。私は伊藤左千夫といふやうな、万葉風の蒼古な名前がほしかつたが、結局、由紀雄と落ち着き、先生は夫のはうがいいと言はれて、さう改めた。それから何か座りのいい姓をと考へて、先生の机上にあつた何かの名簿を繰つて、三島といふのを探し出したのである。」なお三島の父は、倅が電話帳で適当に開いた頁が「三島」だったと述べている。別の説として、三島から見える雪から取ったとするものもある。

安部 譲二(あべ じょうじ)

本名は安部直也(あべ なおや)。三島由紀夫が安部の半生を題材に『複雑な彼』(1966年)を執筆しており、その主人公「宮城譲二」を元にペンネームとした。

海野 十三(うんの じゅうざ / うんの じゅうぞう)

本名は佐野 昌一(さの しょういち)。麻雀が大好きであった彼は「麻雀は運が十」という考えの持ち主であったため、「運が十さ」をもじって海野十三(うんのじゅうさ)としたと伝えられている。しかし、問われるたびに違った答えを話したため、今なお混乱がある。他にもペンネームを複数用いており、丘 丘十郎(おか おかじゅうろう)は「オカオカしてたもんで…」と答えたという。

久生 十蘭(ひさお じゅうらん)

本名は阿部正雄。ペンネームの久生十蘭は、フランスの演出家シャルル・デュラン(Charles Dullin)のもじりとも、あるいは「久しく生きとらん」「食うとらん」の意とも言われるが、いずれも真偽は定かでない。『新青年』の編集者だった乾信一郎の回想によれば、「食うとらん」は『新青年』等に寄稿していた映画批評家の松下富士夫が発案したシャレであり、久生十蘭自身は「フランスの作家の名をもじっただけのことだよ」と語っていたという。

山本 周五郎(やまもと しゅうごろう)

本名は清水 三十六(しみず さとむ)。横浜市立尋常西前小学校(現横浜市立西前小学校)卒業後に、東京木挽町二丁目(現:銀座二丁目)にあった質店の「山本周五郎商店」に徒弟として住み込んでいる。この店主にちなんだとする説や、出世作となった『須磨寺附近』を発表する際に、本人の住所が「山本周五郎方清水三十六」と書いてあったものを見て文藝春秋が誤って山本周五郎を作者名と発表したという説がある。

海音寺 潮五郎(かいおんじ ちょうごろう)

本人は末冨 東作(すえとみ とうさく)。当時小説を書くという行為に対して世間の理解が乏しかったため、本名を隠すためにペンネームを検討していた。考えているうちにうとうと眠ってしまった海音寺は、これまで一度も行ったことがないにも関わらず紀州の浜辺で眠っているという夢をみた。その夢の中の夢で、誰の声ともわからないが「海音寺潮五郎、海音寺潮五郎、…」と呼ぶ声が聞こえそこで夢から覚めた。「ああ、これでいいや。これならわかるまい」と思い「海音寺潮五郎」をペンネームに小説を応募したとのことである。なぜ「海音寺潮五郎」という名前が急に思い浮かんだのかについて海音寺は、「上田敏の訳詩集「海潮音」や近松門左衛門と才をきそった紀海音などのことが意識の深層部にあったのかもしれない」と説明している。

司馬 遼󠄁太郎(しば りょうたろう)

本名は福田 定一(ふくだ ていいち)。ペンネームの由来は、「司馬遷に遼(はるか)に及ばざる日本の者(故に太郎)」から来ている。司馬遷(しば せん)は中国前漢時代の歴史家。

西村 京太郎(にしむら きょうたろう)

本名は矢島 喜八郎(やじま きはちろう)。西村は東京府立電気工業学校(東京都立鮫洲工業高等学校の前身)の卒業後に臨時人事委員会(後の人事院)に就職しており、ペンネームはその人事院時代の友人の苗字と、京太郎は東京出身の長男という意味から取られたものである。

加田 伶太郎(かだれいたろう)

作家・福永武彦のミステリー作品におけるペンネーム。「誰だろうか」(Taredarōka?)のアナグラム「Kada Reitarō」に漢字を当てはめたもの。またSF文学を発表する際には船田学(ふなだ がく)は、「ふくなが・だ」を並べ替えたもの。当初ミステリー作品を発表する際に「船田学」を用いようとするも、その由来を知った編集者から「おふざけが過ぎる」と猛烈に反対されたため「加田伶太郎」としたという。

阿佐田 哲也(あさだ てつや)

本名は色川 武大(いろかわ たけひろ)。他のペンネームとして、色川 武大(いろかわ ぶだい)、井上 志摩夫(いのうえ しまお)、雀風子などがある。朝まで徹夜をして麻雀を打つことを繰り返していたため、「朝だ!徹夜だ!」といったことに由来するという。

北 杜夫(きた もりお)

本名は斎藤 宗吉(さいとう そうきち)。祖父は医師で政治家の斎藤紀一。父は紀一の養子で、歌人で医師の斎藤茂吉。ペンネームは文学活動を開始するにあたり、“親の七光り”と陰口を叩かれることを嫌い、茂吉の息子であることを隠す意図で用い始めた。杜夫の由来は仙台(杜の都)在住時に、心酔するトーマス・マンの『トニオ・クレーゲル』に因んで漢字で「杜仁夫」とつけようとした。本人の談では、まず北の都に住んだので「北」とつけ、「杜仁夫」ではあまりに日本人離れしているので、「杜夫」にしたということである。

呉 智英(くれ ともふさ、ご・ちえい)

本名は新崎 智(しんざき さとし)。ペンネームは『水滸伝』の「呉用」に由来する。ただし、時に夢野久作の「ドグラ・マグラ」の登場人物から筆名を取ったともいっている。

朝松 健(あさまつ けん)

本名は松井克弘。ペンネームはイギリスの作家アーサー・マッケン(Arthur Machen)から取っている。

佐賀 潜(さが せん)

本名は松下幸徳。先祖代々佐賀鍋島藩の出身であることと、自作品の犯人は「探せん」だろうということから。

馳 星周(はせ せいしゅう)

ペンネームは、本人がファンと公言している香港出身の映画監督・俳優である周星馳(チャウ・シンチー、しゅう・せいち)の名前を逆にしたもの。なお本名の坂東 齢人(ばんどう としひと)は、両親が共産党員であったことから、ロシアの革命家でソビエト連邦の指導者であったでウラジーミル・レーニン(本名:ウラジーミル・イリイチ・レーニン)に由来する。

道尾 秀介(みちお しゅうすけ)

道尾はペンネームで作家の都筑道夫に由来し、秀介は本名。

志茂田 景樹(しもだ かげき)

本名は下田 忠男(しもだ ただお)。ペンネームの由来は、「茂る田んぼを志す」という気持ちから変名し、また「景樹」は昔父親の書斎で良く目にしていた本に江戸時代の国文学者、香川景樹の本があり、その賑やかな名前が気に入って拝借したという。

大伴 昌司(おおとも しょうじ)

本名は四至本豊治(ししもと とよじ、のち「よしもと」と読みを改める)。ペンネームの「大伴」は大伴家持に、「司」は映画女優司葉子に由来する。※なお司葉子の本名は庄司葉子。

堺屋 太一(さかいや たいち)

本名は池口 小太郎(いけぐち こたろう)。ペンネームの由来は、先祖の商人が安土桃山時代に堺から谷町に移住した際の名前である「堺屋太一」から採ったものである。「堺屋」は先祖の屋号。

なだいなだ

本名は堀内 秀(ほりうち しげる)。ペンネームは、スペイン語の “nada y nada”(何もなくて、何もない)に由来する。

半村 良(はんむら りょう)

本名は清野 平太郎(きよの へいたろう)。ペンネームは、イーデス・ハンソン(良いです、半村)に由来するのではないかとよく言われるが、実際は薬品のネーミング法などをヒントに語呂の良いものを選んだのだという。イーデス・ハンソン説については、小松左京の言い出した冗談を、本人が特に否定しなかったために広がったという説が有力である。馬主として、自身のペンネームをもじって命名したハーフェンダールという馬を持っていた事もある。

夢枕 獏(ゆめまくら ばく)

本名は米山 峰夫。ペンネームの由来は、夢を食べるとされる伝説上の生物「獏」と、夢のような話を書きたいという意味がある。

浅倉 久志(あさくら ひさし)

SF作品で著名な翻訳家。本名は大谷善次。SF作家アーサー・C・クラーク(Sir Arthur Charles Clarke)の名前をもじったもの。

紀田 順一郎(きだ じゅんいちろう)

評論家、翻訳家、小説家。本名は佐藤 俊(さとう たかし)。ペンネームの「紀田」は小説家・きだみのるから、「順一郎」は谷崎潤一郎に由来している。

須田 鷹雄(すだ たかお)

競馬評論家。本名は下坂 昇平(しもさか しょうへい)。ペンネームは、競走馬のスダホークと東大馬術部の練習場がある東京都三鷹市に由来する。

不破 哲三(ふわ てつぞう)

作家、政治家。本名は上田 建二郎(うえだ けんじろう)。実兄の上田耕一郎は、耕一郎と建二郎とで労農同盟を意味する命名であると語っている。ペンネームについて、本人は自宅付近にあった塗装業者「不破建設」と、当時の職場である鉄鋼産業労働組合の「鉄」から名付けたと語っている。

マーク・トウェイン(Mark Twain)

アメリカ合衆国の著作家、小説家。本名はサミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。「マーク・トウェイン」は、川を蒸気船が航行する際の測深手の水先人への合図「by the mark, twain」(2ファゾム:約3.6m。日本語では「水深二尋」と訳されている)から採った。

詩人

那珂太郎(なか たろう)

本名:福田正次郎。「無かったろう」をもじったもの。

 

音楽家・歌手

久石 譲(ひさいし じょう)

数々のジブリ作品に楽曲提供を行っている著名な作曲家・演奏家。本名は藤澤守(ふじさわ まもる)。ペンネームは、大学在学中に友人と話し合った結果、当時活躍していたクインシー・ジョーンズの名前をもじり漢字に当てたものに由来する。ただしクインシーが好きなわけではなく、「特別好きなミュージシャンというわけでもなかったし、深い意味は何もないんですよ」と語っている。

呉田 軽穂(くれだかるほ)

本名は荒井由実。松任谷由美のペンネームのひとつ。スウェーデン出身のハリウッド女優グレタ・ガルボ(Greta Garbo)から取ったもので、楽曲提供をする場合に用いられることがある。

北島 三郎(きたじま さぶろう)

本名は大野 穣(おおの みのる)。「北海道(北の島)生まれの三郎」という由来のもとに北島三郎と命名された。

都 はるみ(みやこ はるみ)

北村 春美(きたむら はるみ)、旧姓李。京都出身であることにちなんで当初は「京はるみ」という芸名でのデビュー予定だったが、既に他社で同名の歌手がいると分かり「都はるみ」に変更された。

水前寺 清子(すいぜんじ きよこ)

本名は林田 民子(はやしだ たみこ)。芸名の水前寺は故郷・熊本市の水前寺成趣園から、清子は熊本ゆかりの戦国武将・加藤清正からそれぞれ取られている。

天童 よしみ(てんどうよしみ)

女性演歌歌手。本名は吉田 芳美。「天童」は、「天」から授かった「童(わら)」に由来するもの。

 

漫画家・イラストレーター・マンガ原作者

手塚 治虫(てづか おさむ)

本名は手塚 治で、読みは同じ。ペンネームは昆虫のオサムシ。友人から借りた平山修次郎『原色千種昆蟲図譜』を読んで甲虫のオサムシの存在を知り、それにちなんでペンネームとして「手塚治虫」を使い始めた。なお1950年頃までは、「治虫」はそのまま「おさむし」と読ませていた。

水木 しげる(みずき しげる)

本名は武良 茂(むら しげる)。紙芝居作家時代に兵庫県神戸市の水木通り沿いで経営していたアパート「水木荘」から名付けた。

石ノ森 章太郎(いしのもり しょうたろう)

本名は小野寺 章太郎(おのでら しょうたろう)。ペンネームは故郷の宮城県登米郡石森町に由来するもので、「石森」と書いて「いしのもり」と読ませるつもりだったが、誰も「いしのもり」と読んでくれず、「いしもり」としか呼ばれなかったため、1985年、初心に戻る意味をこめて、「石森章太郎」から「石ノ森章太郎」へと改名を行なったという。

白土 三平(しらと さんぺい)

本名は岡本 登(おかもと のぼる)。長野県小県郡中塩田村(現上田市の八木沢駅付近)に一家で疎開しており、旧制中学にいた白土牛之助という軍人の苗字が後にペンネームの由来となる。のち紙芝居を描き始め、遊びに来る近所の子供らから「イチ二の三チャン」という愛称で親しまれ、これが「三平」の名の元になったという。

藤原 カムイ(ふじわら カムイ)

本名は非公開で、姓は藤原。「カムイ」は、アイヌ語で神や森羅万象を表す「カムイ」から取られている。

空知 英秋(そらち ひであき)

ペンネームの由来は、出身地北海道の空知地方にちなむ。本名は非公開だが、「英秋」は本名だとされる。

田河 水泡(たがわ すいほう)

代表作『のらくろ』。本名は高見澤 仲太郎(たかみざわ なかたろう)。ペンネームは、当初本名の「高見澤」をもじった田川水泡(たかみずあわ)だったが、その翌1930年(昭和5年)には田河水泡(たかみずあわ)に変更。これが難読なために誤ってルビを振られることがあり、後年自身もタガワスイホウと書くようになったという。

柴門 ふみ(さいもん ふみ)

本名は弘兼準子 (旧姓・細井)。ペンネームはアメリカのシンガーソングライターであるポール・サイモン(Paul Simon)にちなむ。

くりた 陸(くりた りく)

本名は岸本 摩由美(きしもと まゆみ)。

中山 星香(なかやま せいか)

矢吹れいこ名義で『日ペンの美子ちゃん』を執筆していたことで知られる。本名は中山玲子。ペンネームの星香は、実家の「中山青果」に由来する。

美樹本 晴彦(みきもと はるひこ)

本名は佐藤 晴彦(さとう はるひこ)。ペンネームの由来はあだち充の漫画『陽あたり良好!』の登場人物「美樹本伸」より。

梶原 一騎(かじわら いっき)

本名は高森 朝樹(たかもり あさき)。鎌倉時代の武将・梶原景時が、単騎(つまり一騎)で敵陣に攻め込んだ故事から取ったという。しかし本人は梶原を「誠明学園時代からの恋人・梶原某女の存在だった」と明かしている。

武論尊(ぶろんそん)

本名は岡村善行(おかむら よしゆき)。本宮プロに居候していた時に、映画『さらば友よ』を見に行き、出演しているチャールズ・ブロンソン(Charles Bronson)に似ているという話になり、本宮プロのスタッフから「ブロンソン」のニックネームで呼ばれるようになり、デビュー時に漢字を当てて「武論尊」(ぶろんそん)とした。なお似ていると言い出したのは自称らしく、他のスタッフに言わせたのが始まりとのこと。

狩撫 麻礼(かりぶ まれい)

本名非公表。ペンネームは、レゲエミュージックにインスパイアされたことからのもので、カリブやボブ・マーリー(Bob Marley)にちなむといわれている。

山本 夜羽音(やまもと よはね)

ペンネームの「よはね」は、カトリック教会の洗礼名「ヨハネ」からで、「玄田生」は「畜生」をもじったもの。

 

俳優・映画関係者

谷 啓(たに けい)

本名は渡部泰雄(わたべ やすお)。芸名の由来は、アメリカの名コメディアン、ダニー・ケイ(Danny Kaye)を日本語風にしたもの。当初は「ダニー・ケイを敬う」という意味で『谷敬』としていたが、ファンから「谷敬という字はいけません。なぜかというと、谷底でいつも敬っているんじゃずっと底にいることになるから」という指摘を受け、その後『谷をひらく』という意味の『谷啓』と改名した。

益田 喜頓(ますだ きいとん)

昭和期のコメディアン。本名は木村 一。三大喜劇王の一人「バスター・キートン(Buster Keaton)」をもじったもの。

石井均(いしい きん)

昭和期の俳優、喜劇役者。本名は石原 仁。 芸名は、「〝一〟獲千〝金〟」という言葉が好きな事に由来する。一均=井均。

つか こうへい

本名は金原 峰雄(かねはら みねお)。「激動の1960年代を駆け抜けた中核派の学生運動家・奥浩平氏の名前がペンネームの由来」であり、”いつか公平”から取ったというのは誤りだという。

江守 徹(えもり とおる)

本名は加藤 徹夫(かとう てつお)。芸名の由来は、フランスの俳優・劇作家モリエール(フランス語: Molière)から。

伊武 雅刀(いぶ まさとう)

本名は室田 悟(むろた さとる)。旧芸名として伊武 雅之(いぶ まさゆき)、伊武 正巳(いぶ まさみ)、伊武 専(いぶ せん)などを用いていた。伊武雅之時代に、声優の井上瑤から「名前の最後の字を2画の字にするといい」とアドバイスを受けたことによる。

加藤 茶(かとう ちゃ)

本名は加藤 英文。新生ドリフターズ結成直後、当時所属していた渡辺プロダクションの先輩であるハナ肇に「芸事で飯を食っていこうとするのなら、水に係わりのある芸名にした方がいい。お前はみんなから「加トちゃん」って呼ばれてるんだから加藤茶にしなさい」と言われ加藤茶になった。

所 ジョージ(ところ ジョージ)

本名は芳賀 隆之(はが たかゆき)、旧姓・角田(かくた)。出身地の所沢市と柳ジョージをモチーフに宇崎竜童によって「所沢の柳ジョージ」という意味で命名されたという。ただし宇崎自身は「外国でも通用するような名前がいいだろう。オレの本名はシュージ(修史)で外国でも通用しそうだから。そうだ『ジョージ』でどうだろう。そう、この瞬間に『所ジョージ』が誕生したんだ」と述べている。

リリー・フランキー(Lily Franky)

本名は中川 雅也(なかがわ まさや)。ペンネーム「リリー」の由来は、大学時代の友人とあまりに仲が良く、周りの友人がこの2人に対し「薔薇と百合(ローズ&リリー)みたい」と名付けたことから。またカルチャー・クラブ(Culture Club)のボーイ・ジョージ(Boy George)が好きだったことから、自身も「男だか女だか判らない日本人だか外国人だか判らない謎めいた名前にしたい」との理由で「フランキー」を後に付けた。

和田 夏十(わだ なっと)

映画監督市川崑の妻で、脚本家。本名は市川 由美子(いちかわ ゆみこ)で、旧姓は茂木(もぎ)。「和田」は茂木がNHKの和田信賢アナウンサーのファンだったことから、「ナット」は市川がイギリスの二枚目俳優ロバート・ドーナットのファンだったことに由来する。
元々は、東宝撮影所時代に市川と茂木が共同執筆するために考案したペンネームだった。市川が「脚本の才能ではとても妻に及ばない」とこれを茂木に譲り、以後は彼女専用のペンネームになったという経緯がある。その後市川がどうしても和田と共同執筆をしたい場合には、「久里子亭」(くりすてい)というペンネームを用いた。※後述

シブサワ・コウ(渋沢光)

コーエーテクモゲームスのブランド・コーエー(旧・光栄)における『信長の野望』『三國志』各シリーズなど、数々の歴史シミュレーションゲームにクレジットされるプロデューサー名。 由来は、襟川が尊敬する渋沢栄一から「シブサワ」、コーエーの旧社名・光栄の光から「コウ」を取ったとされている。当初はコーエー製作のゲームに共通してクレジットされる架空の人名だったが、2000年にPlayStation 2用ゲームソフト『決戦』発表時に、改めて光栄の創業者である襟川陽一のペンネームとされた。

共同ペンネーム

脚本・作画・監修など複数人での共同執筆にあたって、一つのペンネーム(共同筆名、共有筆名)を使用し、単独の個人(自然人)であるかのような名義にすることもある。

矢立 肇(やたて はじめ)

サンライズのアニメーション作品企画部が用いる共同ペンネーム。実在の特定の個人ではなく、基本的には主にサンライズの企画スタッフの共用ペンネームである。ガンダムシリーズでは富野由悠季が矢立との連名での原作者となっているほか、『装甲騎兵ボトムズ』などでは原案・矢立肇、原作者・高橋良輔となっている。松尾芭蕉の『おくのほそ道』に使われた「矢立の初め」が由来とされるが、詳細は不明。
ただし、1980年代前半までは、当時の取締役企画部長であり、1987年からは同社社長を務めた山浦栄二の事実上のペンネームでもあったという。

東堂 いづみ(とうどう いづみ)

東映アニメーションが用いる共同ペンネーム(ハウスネーム)で、版権管理の為に使われている。『おジャ魔女どれみ』で初めて使用され、以降『プリキュアシリーズ』など、主に同社オリジナルのアニメ作品の原作に用いられる。名前の由来は、東映アニメーションの旧社名である「東映動画」の「大泉スタジオ」から取られたもの。

八手 三郎(やつで さぶろう、はって さぶろう)

東映映像本部テレビプロデューサーの共同ペンネーム。「スーパー戦隊シリーズ」をはじめとする東映制作の特撮テレビドラマ作品の原作者、およびその主題歌などの作詞者として扱われる。元々は、『仮面ライダーZX』までの『仮面ライダーシリーズ』などを手がけた東映テレビ部プロデューサーの平山亨のペンネームである。彼が東映京都撮影所の演出部に所属していた当時、他社の作品を手がける際に「東映の社員が他社の作品で名前を出すのはまずい」という考えから使用された。由来は、平山がプロデューサーからの催促の電話を受けたときの返事「やって候」(「やってますよ」を時代劇調にしたもの)から。読み方にブレがあるが、平山自身は「やつで さぶろう」と読むつもりでつけたとしている。

葉村 彰子(はむら しょうこ)

『水戸黄門』『大岡越前』『江戸を斬る』など、TBS月曜8時の時代劇シリーズの原作者・脚本家としてクレジットされていた共同ペンネームである。由来は不明。

久里子亭(くりすてい)

映画監督市川崑を中心とする脚本家の共同ペンネーム。市川が崇拝していたイギリスの推理作家のアガサ・クリスティ(Dame Agatha Mary Clarissa Christie)の名をもじったもの。

岡嶋 二人(おかじま ふたり))

日本の推理作家。井上泉(いのうえ いずみ)と徳山諄一(とくやま じゅんいち)によるコンビのペンネーム。名前の由来は「おかしな二人」。

桐生 操(きりゅう みさお)

小説家・堤 幸子(つつみ さちこ)と上田 加代子(うえだ かよこ)の共同ペンネーム。最初の作品である『王妃カトリーヌ・ド・メディチ』を出版する際、「連名だと研究書の印象になってしまう」と編集者に言われ、筆名を使用することになったという。ともに「操」の意味や語感、中性的な雰囲気が気に入っており、それに合う姓として「桐生」を選んだという。

 

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